ブログ
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
雨の日は好き。
一護のお迎えに行っていいから。
お家から最初の角まで。
そこで一護の帰りを待つ。
自分の傘と一護の傘。
自分はさっきママがレインコートを着せてくれたから傘はいらない。
たたんだ二本の傘を両手に持って、一護を待っている。
はやく帰ってこないかな
さむくなってきた。
もうすぐ、
もうすぐ見えてくるはず。
一護は雨の日はわざと学校に傘を置いてくる。
ちいさな黄色いレインコートが家のそばの角にたっているから。
学校が終わると一目散に家路につく。
想像より雨がふっている。
全力で走る。
遠くに見える角からちらちらと黄色が見え隠れ。
近づくと、ぱっと角から飛び出してきた。
全く車でも通ったらどうするんだ。
『おかえり!いちご!』
『ただいま!冬獅郎!』
PR
オレとあいつがふつーにデートしようと思っても、オレのオレンジの頭と、あいつの銀の頭は目立ってしょうがない。
オレはもう慣れてるからいいけど、あいつは目立つのとんでもなく嫌がる。
それに、見た目小学生で銀髪なだけじゃなく、えらく綺麗な顔立ちをしているから、ほぼ100%で人が振り返る。
でも、恋人だったらあちこち連れてってやりたいのが心情ってもんで。
そうだ、今度あいつに帽子を買ってやろう。
小さな頭がすっぽり収まるかわいい帽子を探そう。
トレードマークのツンツンはぺしゃんこに鳴ってしまうが、またそれも可愛らしいというもんだ。
早速週末…いや明日にでも……いやいや、今すぐ連れて行こう!
そして、週末は一目をはばからずに思いっきりデートしてやろう。
帽子が欲しいのはあたし。
いろんな帽子が欲しいよ><
春コミで、パンツの話ばっかりしてたら、パンツ園児日番谷が頭から離れないよ。
そして、ザンプ見て麗しくカワユい日番谷に土下座…。
日番谷で変態妄想ばっかりしててごめんなさい。
いちごととうしろう
(ヒツ園児一護小学生兄弟パラレル)
『いちご!クレヨンかして!』
『えー…お前自分のあるじゃん!自分の使えよ』
『ない!いちごのかして!』
まだ小さい冬獅郎のクレヨンは12色。
一護は小学4年生、だから少し多い18色。
冬獅郎は自分が持っていない色を使いたくて、自分のクレヨンがあるのに、一護のを使いたがる。
始めは一護もお兄さんなので、快く貸してやっていたが、まいどまいど冬獅郎が使った後は折れたり、色が混ざってしまったり、箱が汚されたりで、割と綺麗好きな一護としては自分のクレヨンが戻ってくるたびにがっかりしていた。
『もー、今度は汚すなよ!』
『わかってるもん』
『…ほら…』
嬉々として一護からクレヨンを受け取り、大きな画用紙に絵を描き始めた弟の姿をみながら、一護は軽くため息をついた。
そして、無事に手元にクレヨンが戻ってくるのを祈って机に広げられた算数のドリルと向き合った。
しばらくはおとなしく絵を描いていた冬獅郎だが、どうやら飽きたらしく、片付けもせずに今度は部屋の隅に積まれたおもちゃを物色し始めた。
『とーしろー!ちゃんと片付けろよ!』
『あとで』
『今片付けろ!』
『やだ!』
相変わらず言うことを聞かない冬獅郎に飽きれつつ、一護はあきらめずに言い聞かせる。
『幼稚園でもちゃんと片付けろって言われるだろ!家でもちゃんとしないとだめだぞ』
『じゃあいちごがかたづければいい』
『自分のは自分でやるんだよ!』
『オレはいーの!』
『おまえ!言うこと聞けよ!今日おやつやんねーぞ!』
『いちごがきめんなよ!おやつくうもん!』
『だーめ!お前のケーキオレが食っちゃうから。嫌だったら片付けろ!』
しばらく言い合いをしていたが、おやつの話題になるといっそうヒートアップした。
今日のおやつは冬獅郎の大好きなロールケーキ。
もちろん一護も大好きだ。
だが、冬獅郎はその大好きなケーキが貰えないと言われて、すっかり怒ってしまった。
一護が机から離れ、リビングへ行こうとしたとき、
『おれケーキくうもん!』
いいながら一護の元に走ってくる。
『だめだ!ちゃんとクレヨン片付けたらだ!』
一護はドアの前に仁王立ちして、冬獅郎の行く手を遮る。
冬獅郎は右に左に動きなんとか一護を避けて部屋の外へ出ようとするが、一護は冬獅郎を捕まえて部屋に戻す。
『どけよ!』
『だめったらだめ!いいかげんかたづけろ!』
とうとう一護は怒鳴った。
一瞬ひるんだ冬獅郎だったが、涙目になりながらもなんとか反撃しようと、一護に向かっていく。
でも、まだ小さい冬獅郎が一護に勝てる訳もなく、またしても軽く突き飛ばされ、部屋の床にコロコロと転がった。
『なんだよぉ!』
『お前が悪いんだろ!冬獅郎!』
必死に起き上がりながら、冬獅郎はすぐそばにあった一護のクレヨンを数本掴み、半泣きになりながら、一護に向かって投げた。
『いて!』
すかさず、また何本か掴んで投げた。
『おい!やめろって!』
『だって!だっていちごが!』
一護が怒るんだもん…と言おうとして、一護をにらみ上げた冬獅郎だったが、一護の様子がおかしいと気づく。
一護は、冬獅郎が投げたクレヨンが思い切り目に当たったのだ。
目を押さえてしゃがみ込んだ一護に、冬獅郎はびっくりして動けなくなってしまった。
『い…いちご…?』
『………』
うずくまる一護からは返事が無い。
『いちご?』
さすがに自分は大変なことをしたのだろうかと、冬獅郎は焦りだした。
クレヨンの当たった場所は目と言っても、まぶただったので、一護としてはたいして委託は無かったのだが、あまりにも言うことを聞かない冬獅郎を少し脅かしてやろうと思い、うずくまって大げさに痛がっていたのだ。
どうやら効果はてきめんで、冬獅郎は今にも泣きそうな顔で、一護の様子をうかがっている。
『いちご…?』
おそるおそる一護に近づき、下から一護の顔を覗きこむ冬獅郎。
『いちご…?いたいの?』
『……』
もうすっかり涙声の冬獅郎。
『いちご…!いちごぉ!』
一護は押さえた手の隙間から、冬獅郎を盗み見た。
顔をくしゃくしゃにして、自分のしでかしたことにびっくりしているようだ。
そろそろ許してやるか…と目を押さえていた手を離した。
『ふぁ…いちご!』
『痛いじゃないか冬獅郎…』
『だって…だって…』
『だってじゃないだろ?オレいたかったんだぞ?』
『………ごめ…んなさい…』
『きーこーえーなーいー』
『…!…ご…ごめんなさい!』
必死に一護の服を掴んで謝ってくる冬獅郎に、一護は良くできました、と頭を撫でてやった。
すぐに冬獅郎は一護に飛びつき大声で泣き出した。
『まったくー…もう物投げたりしちゃだめだぞ!』
『…うぇ…ぅん…』
『ちゃんと片付けして、一緒におやつたべよう?』
『…うん…』
一護にしっかりしがみついたままの冬獅郎をなんとかひっぺがし、二人で散らばったクレヨンを箱に仕舞う。
冬獅郎が投げたときに黄色のクレヨンが折れてしまったようだ。
まっぷたつに折れたクレヨンをみて、冬獅郎が『あ…』とつぶやいた。
『床に当たった時折れちゃったんだな…』
『…う…』
しばらくうつむいていた冬獅郎だったが、すぐに何かを思いつき、自分の幼稚園のバッグを漁りはじめた。
そして、クレヨンの箱を取り出し、黄色のクレヨンを選んで、しっかりそれを握り一護の元に戻ってきた。
『これ…いちごのととりかえっこする』
『え…?』
『いちごの折ったの…おれだもん…だからおれのととりかえっこ…』
『冬獅郎…』
ずいっとクレヨンを差し出してくる冬獅郎に、一護はなんだかたまらなくなって、何度も小さな頭を撫でた。
『ありがと…でもいいよ、オレもうクレヨンあんまり使わないし。冬獅郎は幼稚園でいっぱい使うだろ?』
『でも…』
『いいから!ほら、それもきちんとしまって、はやくケーキたべよ?おれ おなかぺこぺこだ』
『おれも!おれもぺこぺこ!』
嬉しそうに冬獅郎は自分のバッグにクレヨンをしまい、ぱたぱたと一護の元へ走ってくると、きゅっと小さな手で一護の手を握ってきた。
一護はそのてを握り返すと、冬獅郎を連れて、リビングへ降りていった。
だからなんで一護まで小学生なんだよ…とほほ。
珍しく、一護の奴が昼寝していた。
いつもの様に窓から黒崎家に侵入…いや、お邪魔したオレは、まだまだ寒いこの時期に
毛布もかけずにベッドの上で熟睡する一護をしばらく眺めていた。
『アホ面だな…』
だらしなく開けっ放しの口元。
そう大きくもない一人用のベッドに大の字。
よほど疲れているのだろうか…。
そういえば期末テストがどーだとちょっと前に騒いでいた気がする。
そのテストが終わったのか…。
久しぶりに一護の顔でも見に来てやるかと来てやったのに、タイミングが悪かったようだ。
事前に連絡なんて、そんなこ…こいびとみたいな真似はしたくなかったし…。
別に突然行って驚かそうと思った訳でもないが…。
一護は、オレがいつ、どんな時間に突然現れても、いつも笑顔で出迎えてくれる。
宿題をやっていたり、本を読んでいたり、音楽を聴いていたりと様々だが、どんな時でもすぐにオレを優先にしてくれて、嬉しいことなのだが、すこし恥ずかしい。
ぼうっとそんなことを考えて窓枠に座ったまま一護を見下ろしていたオレは、外から吹き込んでくる風が少し冷たいことに気づいた。
直ぐさま一護の部屋に滑り込み、起こさないように細心の注意を払いながら窓を閉める。
そのままベッドの横に立ち、起きる気配もない一護の寝顔をじっと見つめた。
一護のオレンジ色の髪。
オレはその色が大好きだった。
一護のやさしさ、あたたかさが伝わってくる色。
思わずオレは、すっと手を伸ばし、その髪に触れた。
少し固めの髪を指先に絡ませて遊んでいると、一護がかすかに身じろいだ。
くすぐったかったのだろうか。
いつもは一護がオレの髪に指を絡ませながら、オレの髪の障り心地が好きだと、綺麗な銀色だと言ってくれる。
でもオレは一護のオレンジ色の方が好きだ。
しばらく遊ばせていた指を離し、ついでに一護の頬を指でかるくつついてみた。
『うー…』
軽くうなりながらあっちを向いてしまった。
そして、やはり何もかけていないから寒いのか、一護は両腕を組み広げていた足も丸めてゴロンとこちらに寝返りをうった。
『ったく…風邪ひくぞ…』
オレはぶつぶついいながら、一護の横にたたんであった毛布を広げ、一護の体にかけてやった。
そして、その場に座りベッドに寄りかかる。
『さて、どーすっかな…』
せっかく来てやったのに一護は寝ているし、かといってこれと言ってすることもない。
なんだか一護の幸せそうな寝顔をみていたら、こっちまで眠くなってきてしまった。
床にすわったまま、ベッドに頬を乗せておれはいつの間にかうとうとと眠りに落ちてしまった。
『ん…ぁ…あれ?あ、オレ寝ちまってたか…』
期末テストが終わった開放感いっぱいで帰宅したオレは、ここ数日の詰め込み式の勉強でかなり疲れがたまっていたらしく、『おにいちゃん、おつかれさま!』と遊子が作ってくれたゆず茶を飲んで部屋で一息ついてベッドに横になった瞬間眠ってしまったらしい。
『あれ?でも…毛布…』
自分の体にかけられた毛布。
ベッドに横たわった途端に眠ってしまったはずなのに、毛布がしっかりかけられている…。
かけた覚えもないのだが、寝ぼけながらもしっかり自分でかけたのだろうか?
そんなことを考えながら、ふと何かの気配を感じたオレはすっと息をひそめた。
自分以外の息づかいが聞こえる。
しかも、オレの聞き慣れた、可愛らしい寝息…。
『と…冬獅郎!』
思わず叫んだオレは、あわてて手で口を押さえた。
いつ来たのか、そして何でここで寝ているのか……。
床に足を投げ出して、頭をベッドに凭れかけさせてすやすやと寝息を立てている。
『冬獅郎…』
オレに会いにきてくれたのだろうか。
しかし、オレがうっかり眠ってしまっていたせいで、優しい冬獅郎のことだ、起こすことも出来ずに、わざわざ毛布までかけてくれて、オレが起きるまで待とうとしてくれていたのだろう。
そして自分も眠ってしまったのか…。
一連の冬獅郎の行動を想像したオレは、あまりの可愛さと冬獅郎の優しさに顔がにやけてしまうのを止められなかった。
しかしこのままでは冬獅郎が寝苦しいだろうし、寒いだろうと思ったので、オレはベッドからそっと降りて、更にそーっと冬獅郎を持ち上げ、今までオレが寝ていたベッドに横たえてやった。
毛布をかけてやりながら、あまりの可愛さにオレの頬が熱くなるのがわかる。
普段はしかめっ面で、憎まれ口ばかり叩く冬獅郎だが、こうやって寝ていると本当にただの子供に見えて愛おしくてしょうがない。
オレはお気に入りの冬獅郎の髪に指を絡ませて、柔らかい髪質を楽しんだ。
しばらくそうやっていると、冬獅郎のまつげたが震え、うっすらと開いたまぶたの中から綺麗な翡翠の瞳が揺れているのが見えた。
『いち…ご?』
『あ…ごめん…起こしちまったか?』
『ん…』
寝ぼけている時の冬獅郎は本当に可愛らしい。
小さい手で目をこすり、必死に覚醒しようとするが、どうやらこの睡魔は相当強敵らしく、冬獅郎はあきらめたように手を降ろした。
とろんとした目でオレの顔を見ているが、本当に見えているかはあやしい。
『まだ寝てていいぞ?』
『ぅん…』
冬獅郎の額を撫でながらそう言ってやると、薄く開かれていたまぶたが完全に閉じてしまった。
『オレももっかい寝よう』
オレの袖を掴んだまま、再び眠りに落ちた冬獅郎の手を引きはがすのもなんだかもったいない気がして、オレはすやすや眠る冬獅郎の横に滑り込んだ。
二人分の体温ですっかり温まった毛布が心地よくて、さっきまで眠っていたのに、オレはまたしてもすぐに眠りに落ちてしまった。
しっかり一護の服を掴んだままの冬獅郎。
そんな冬獅郎を愛おしそうに抱きしめる一護。
二人のとても幸せな昼寝。
静かな静かな部屋に、二人の心地よい寝息だけが響く。
胃が痛いのはなおったが、花粉がすげ……
雨降ったから安心してたら、部屋の中に花粉はいやがった…;;
いつもの様に窓から黒崎家に侵入…いや、お邪魔したオレは、まだまだ寒いこの時期に
毛布もかけずにベッドの上で熟睡する一護をしばらく眺めていた。
『アホ面だな…』
だらしなく開けっ放しの口元。
そう大きくもない一人用のベッドに大の字。
よほど疲れているのだろうか…。
そういえば期末テストがどーだとちょっと前に騒いでいた気がする。
そのテストが終わったのか…。
久しぶりに一護の顔でも見に来てやるかと来てやったのに、タイミングが悪かったようだ。
事前に連絡なんて、そんなこ…こいびとみたいな真似はしたくなかったし…。
別に突然行って驚かそうと思った訳でもないが…。
一護は、オレがいつ、どんな時間に突然現れても、いつも笑顔で出迎えてくれる。
宿題をやっていたり、本を読んでいたり、音楽を聴いていたりと様々だが、どんな時でもすぐにオレを優先にしてくれて、嬉しいことなのだが、すこし恥ずかしい。
ぼうっとそんなことを考えて窓枠に座ったまま一護を見下ろしていたオレは、外から吹き込んでくる風が少し冷たいことに気づいた。
直ぐさま一護の部屋に滑り込み、起こさないように細心の注意を払いながら窓を閉める。
そのままベッドの横に立ち、起きる気配もない一護の寝顔をじっと見つめた。
一護のオレンジ色の髪。
オレはその色が大好きだった。
一護のやさしさ、あたたかさが伝わってくる色。
思わずオレは、すっと手を伸ばし、その髪に触れた。
少し固めの髪を指先に絡ませて遊んでいると、一護がかすかに身じろいだ。
くすぐったかったのだろうか。
いつもは一護がオレの髪に指を絡ませながら、オレの髪の障り心地が好きだと、綺麗な銀色だと言ってくれる。
でもオレは一護のオレンジ色の方が好きだ。
しばらく遊ばせていた指を離し、ついでに一護の頬を指でかるくつついてみた。
『うー…』
軽くうなりながらあっちを向いてしまった。
そして、やはり何もかけていないから寒いのか、一護は両腕を組み広げていた足も丸めてゴロンとこちらに寝返りをうった。
『ったく…風邪ひくぞ…』
オレはぶつぶついいながら、一護の横にたたんであった毛布を広げ、一護の体にかけてやった。
そして、その場に座りベッドに寄りかかる。
『さて、どーすっかな…』
せっかく来てやったのに一護は寝ているし、かといってこれと言ってすることもない。
なんだか一護の幸せそうな寝顔をみていたら、こっちまで眠くなってきてしまった。
床にすわったまま、ベッドに頬を乗せておれはいつの間にかうとうとと眠りに落ちてしまった。
『ん…ぁ…あれ?あ、オレ寝ちまってたか…』
期末テストが終わった開放感いっぱいで帰宅したオレは、ここ数日の詰め込み式の勉強でかなり疲れがたまっていたらしく、『おにいちゃん、おつかれさま!』と遊子が作ってくれたゆず茶を飲んで部屋で一息ついてベッドに横になった瞬間眠ってしまったらしい。
『あれ?でも…毛布…』
自分の体にかけられた毛布。
ベッドに横たわった途端に眠ってしまったはずなのに、毛布がしっかりかけられている…。
かけた覚えもないのだが、寝ぼけながらもしっかり自分でかけたのだろうか?
そんなことを考えながら、ふと何かの気配を感じたオレはすっと息をひそめた。
自分以外の息づかいが聞こえる。
しかも、オレの聞き慣れた、可愛らしい寝息…。
『と…冬獅郎!』
思わず叫んだオレは、あわてて手で口を押さえた。
いつ来たのか、そして何でここで寝ているのか……。
床に足を投げ出して、頭をベッドに凭れかけさせてすやすやと寝息を立てている。
『冬獅郎…』
オレに会いにきてくれたのだろうか。
しかし、オレがうっかり眠ってしまっていたせいで、優しい冬獅郎のことだ、起こすことも出来ずに、わざわざ毛布までかけてくれて、オレが起きるまで待とうとしてくれていたのだろう。
そして自分も眠ってしまったのか…。
一連の冬獅郎の行動を想像したオレは、あまりの可愛さと冬獅郎の優しさに顔がにやけてしまうのを止められなかった。
しかしこのままでは冬獅郎が寝苦しいだろうし、寒いだろうと思ったので、オレはベッドからそっと降りて、更にそーっと冬獅郎を持ち上げ、今までオレが寝ていたベッドに横たえてやった。
毛布をかけてやりながら、あまりの可愛さにオレの頬が熱くなるのがわかる。
普段はしかめっ面で、憎まれ口ばかり叩く冬獅郎だが、こうやって寝ていると本当にただの子供に見えて愛おしくてしょうがない。
オレはお気に入りの冬獅郎の髪に指を絡ませて、柔らかい髪質を楽しんだ。
しばらくそうやっていると、冬獅郎のまつげたが震え、うっすらと開いたまぶたの中から綺麗な翡翠の瞳が揺れているのが見えた。
『いち…ご?』
『あ…ごめん…起こしちまったか?』
『ん…』
寝ぼけている時の冬獅郎は本当に可愛らしい。
小さい手で目をこすり、必死に覚醒しようとするが、どうやらこの睡魔は相当強敵らしく、冬獅郎はあきらめたように手を降ろした。
とろんとした目でオレの顔を見ているが、本当に見えているかはあやしい。
『まだ寝てていいぞ?』
『ぅん…』
冬獅郎の額を撫でながらそう言ってやると、薄く開かれていたまぶたが完全に閉じてしまった。
『オレももっかい寝よう』
オレの袖を掴んだまま、再び眠りに落ちた冬獅郎の手を引きはがすのもなんだかもったいない気がして、オレはすやすや眠る冬獅郎の横に滑り込んだ。
二人分の体温ですっかり温まった毛布が心地よくて、さっきまで眠っていたのに、オレはまたしてもすぐに眠りに落ちてしまった。
しっかり一護の服を掴んだままの冬獅郎。
そんな冬獅郎を愛おしそうに抱きしめる一護。
二人のとても幸せな昼寝。
静かな静かな部屋に、二人の心地よい寝息だけが響く。
胃が痛いのはなおったが、花粉がすげ……
雨降ったから安心してたら、部屋の中に花粉はいやがった…;;