忍者ブログ
ブログ
[10]  [11]  [12]  [13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18]  [19]  [20
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

なんだか、冬獅郎はドーナツがやたら好きらしい。

何が食いたいと聞くと、8割方ドーナツがいいと答える。

別にどこそこのドーナツじゃなきゃやだとか言うのは無いらしいので、それこそコンビニのパンコーナーのドーナツでも、嬉しそうに食う。

だからオレは、あいつが来た時には出来るだけドーナツを用意しておくし、オレが尸魂界に行くときも持って行くようにしている。

ドーナツを見ると、子供らしく目を輝かせるのが本当に可愛らしい。
ほとんど表情は変えないが、オレには分かる……ってのは、あいつの恋人だからという自惚れだろうか…。

冬獅郎はよく食べる。

といっても一度に胃袋に入る量は少なくて、その分回数が多い。
だから、ドーナツも一度に1つで十分だ。
だが、色々な種類を買ってやると、やはりどれを食べようか迷っているし、1つ食べ終わっても、次のに手を出すかどうかで困っている。

そんな姿も萌……いや、かわいい。

冬獅郎が昨日うちに来た。
ちょうど昼飯時だったので、二人で駅前のドーナツ屋に行く事にした。

いつもの通り、冬獅郎はあれやこれと品物を選んで、さっさと席を探しに行ってしまう。

レジで会計する時に、オレは冬獅郎の選んだドーナツとかぶらないようにした自分の分のドーナツとともに、全て半分にカットしてもらうように頼んだ。
こうすれば、1つ分で2種類、2つ分で4種類。
我ながら良い案だと思って、店員にカットしてもらったドーナツを持って冬獅郎の元へ急いだ。

お待ちかねの大好物を目の前に置いてやった瞬間、冬獅郎の顔が急に不機嫌になった。

どうしたのかと聞いてみると、何で切ってあるのかと逆に質問された。

冬獅郎がいつも1つ2つで腹いっぱいになるから、色々食えるように切ったのだと答えると、余計な事をするなと怒鳴られた。

あっけにとられているオレに、冬獅郎はいらないと言って、ジュースだけをすすっている。
ものすごい不機嫌だ。

理由が分からずに、とりあえず席に座った俺は、もう一度冬獅郎に食べるかどうか聞いてみたが、やはりいらないと言われた。

仕方なく、一人で食べる事にしたオレだったが、半分に切った事で口に入れやすく、次々とドーナツを胃におさめていった。

ふと気がつくと、ちらちらとこちらを伺う冬獅郎に気づいた。

やっぱり腹が減っているのだろう。

一つ差し出すと、しぶしぶと言った感じでチョコレートドーナツをかじり始めた。
あっという間に食べ終え、次は抹茶ドーナツを手に取る。

なんだ…食うんじゃん…。

なんて思いつつ、二人で綺麗に平らげた。

外に出て、うちに向かいながら、冬獅郎にさっきはなぜあんなに怒ったのかをもう一度聞いてみた。

すると冬獅郎は、しばらく黙っていたが、恥ずかしそうにうつむきながら、小さな声で、理由を教えてくれた。

ぼそぼそととぎれとぎれに話してくれたが、要約すると

『ドーナツの丸い形が好きで、あのままの形にかじりつくのが好きなのだ』

ということらしい。

……とんでもなく子供らしい答えだった。

あまりにも可愛い理由に、オレは思わず吹き出してしまった。

思いっきり殴られた。

そういうことなら…と、オレは冬獅郎の手を引き、先程のドーナツ屋にもどった。

もう食えないという冬獅郎に、晩ご飯もコレにしようと言うと、素直に応じてくれた。
遊子には怒られそうな食事メニューだが、あとはウィダーでも飲んでおけばいいやということにした。

たくさんのドーナツを持っての帰り道。

盗み見た冬獅郎の顔は、少しはにかんだ様な微笑んでいるような顔で、オレはにやけるのを押さえるので精一杯だった。

その後、夜になって、丸い形のままのドーナツを、口の周りをかすまみれにしながら頬張る冬獅郎は、とても幸せそうだった。

その冬獅郎の姿を見れるオレは、きっともっともっと幸せ者だ……。



PR


冬獅郎のこと、見せ物にしようとするからだ。
あいつの全部を見て良いのは、オレ、黒崎一護だけなんだから。

ていうか、お願いだから、冬獅郎色々隠してください(泣)←本音。


日番谷さんはもう一護の子を孕んでもいいとすらおもう。

孕んだ本人より、一護がびっくりして、その事実に軽くひけばいい。




というのは半分冗談で。(半分?)


新刊の入稿が終わると、イチヒツ妄想しすぎて、吐きそうになってる自分がおかしい。

日曜日はシティに遊びにいくのですが、新刊ホント無事に出てる事を祈ります。
入稿はちゃんとしたから平気なはずなんだけど、印刷屋から何の連絡もないと、すっごく不安になりますw


今日は友人とみそ汁を食いに。

みそげんさん。

デパ地下にでなく、もっと違うとこにあったらもっと行きやすいのになあ。

美味しいのに。

みそ汁があまり好きではないあたしがよく行くくらいおいちー。





つづき

『なー、そいつ腹減ってんじゃねーの?ずいぶん鳴いてるぜ?』
『あ…あぁ…そうかもな…』
『なんか持って来てやるよ!ちと待ってろ』
『悪い……』
『いいって』

オレは冬獅郎の腕のなかで鳴き続けている子猫に、何かえさを…とキッチンへ行った。
冷蔵庫を開けると、とりあえずミルクを取り出し、皿へ注ぐ。
こんだけじゃダメかと思い、子猫でも食べられそうなものを探すが、見当たらなかった。
ペットなんて飼ったことはないから、どんなもんがいいのかなんてオレには分からない。
仕方ないので、ミルクだけあげて、その他は後で冬獅郎と買いに行こう。

部屋へ戻ると、小さな子猫とオレの子猫がじゃれ合っていた。
……なんだか分からないが、 胸がもやもやする。

『冬獅郎!ほらミルク持って来たぞ』
『あ…ほら、お前のメシだぞ?』
『なー』

皿を床においてやると、冬獅郎の足下で遊んでいた子猫が、ミルクの匂いに誘われ、すぐに駆け寄って来た。
そして、小さな舌を起用に使って、ミルクを飲み始めた。

『すげー腹へってたんだな…』
『……うん』

しばらくして、満腹になった子猫は、重くなったお腹でよたよたになりながら、また冬獅郎の元へ戻る。
冬獅郎の膝によじ上ると顔や身体の毛繕いを始める。

『かわいいなー…、ってかすっげちっせえ…』
『…こんなに小さいのに一人ぼっちだな…』

冬獅郎が、なんだか寂しい事をつぶやいた。

冬獅郎が子猫の背を撫でている。
それが気持ちが良いのか、子猫の目がとろんとしてきて、小さな身体を丸めて眠ってしまった。
冬獅郎は、子猫が寝てからもその小さな背をずっと撫で続けている。

『良い飼い主探そうな!』
『あぁ…そうだな』

少し冬獅郎の顔が明るくなった。

しかし、このままこの子猫を置いていって大丈夫だろうか…。
せっかく気持ち良さそうに寝ているのに、外に連れ出すのも可哀想だ。

『なぁ…こいつのエサ買いに行く間、思うとに預けてくるよ』
『…いーよ…エサは一護が買ってくればいーだろ…』
『えー…オレ冬獅郎と出かけんの、結構楽しみにしてたのに…』
『うっせーな…いいから、いってこいよ』

冬獅郎は、もうオレの方を見もせずに子猫の寝顔ばかり見ている。
その表情は、さっきからの言動とは裏腹にとても柔らかく、うっすら微笑んでいるようにも見えて、オレは少しだけ子猫に嫉妬した。





なんだか、こんなくだらないような、つまんないようなイチヒツの日常が常に頭にわいて、いっぱいいっぱいです。
二人の日常だけでしやわせになれるのは、なんだかお得ですw

して、今日もるりたんは、日番谷にしかみえませんでちたwww
いや、るりたん本人も相当カワユいんですけどv
もう、ほんとるりたんとヒツは双子でいい。
一護を取り合えばいい。



『……今なんかきこえなかったか?』
『…あ?…いや…なにも…?』
『おっかしいなあ…』

休日の昼下がり、先程訪問して来た冬獅郎とオレは、窓を全開にして梅雨の中休みの気持ちのよい気候を楽しんでいた。
だが、部屋に来た時から冬獅郎の様子が少しおかしい。
こんなに気持ちのいい天気で、外に出れば少し歩いただけで汗ばみそうな気温なのに、グレーの長袖のパーカーのファスナーをしっかり首元まであげて、腹痛のように何度か自分の腹の辺りを擦っている。
それに、いつもはもっと我が儘に『あれが飲みたい』だの、『それが食いたい』だのと言ってくるのだが、今日はおとなしい。

冬獅郎が来てからすぐに、具合が悪いのかと聞いたが、違うと速攻で否定された。
まぁいいか、とオレは宿題を片付けて、早く冬獅郎と外へ行きたかったし、深くは追求しないで机に向かっていた。
しばらくして、なんだかくぐもった泣き声のような、うなり声のようなものが聞こえた気がして、振り返ったが、目の前にはベッドに寄りかかった冬獅郎がいるだけで、その冬獅郎はといえば、オレの部屋の漫画をつまらなそうにペラペラとめくっている。

『気のせいか……』

再び机に向かい始めたおれだったが、またしても声が聞こえた。

今度ははっきり、『にゃー』と聞こえた。

思いっきり振り返ると、そこには少し青ざめた冬獅郎。
着ているパーカーの腹の辺りを押さえているが、そのパーカーがもぞもぞ動いている。

『冬獅郎……何隠してんだよ……』
『か…かくしてねーよ…』
『バレバレな嘘つくなよ…』
『………』

オレは椅子からおりて、冬獅郎のそばにより、顔をぐいっと近づけて強めの口調でいうと、冬獅郎は観念したようにうなだれた。

『ほら、出せよ…。ったく、何持って来たんだよ』

何を隠しているかは予想がついたが、冬獅郎の普段の性格からして、想像がおいつかず、オレは少なからず驚いていた。

『にゃーん』

冬獅郎がパーカーのファスナーを降ろすと、今まで狭くて暗い空間に閉じ込められていたちいさな子猫がひょっこり顔を出した。
まぶしそうに瞬きしながら、にーにーと小さな口を開けて鳴いている。

『どうしたんだよ…こいつ…』
『……ここに来る時、見つけて……こんなに小さいから、近くに親猫がいるだろうと思って…さがしたんだが……』
『いなかったのか?』

歯切れの悪い冬獅郎の物言いに、途中でオレは口を挟んだ。
すると、一層眉根を寄せた冬獅郎が、少し悲しそうな表情になり、口を開いた。

『すぐそばの道路で…車に轢かれてた……』
『…え……そっか…それで連れて来たんだな…』
『……すまん…』
『でも…どうすんだよ…お前飼うのか?』

思った以上に小さな子猫だった。
冬獅郎に抱かれて気持ち良さそうに目を閉じているが、少し力を入れてしまえばすぐにつぶれてしまいそうだ。
オレの片手に乗っかってしまうくらいの大きさしかない。

その子猫の頭を撫でながら、冬獅郎は残念そうにつぶやく。

『オレ…忙しいし…飼う事はできねぇ…。けど…誰か探そうと思ってるから』
『でも…そいつを尸魂界に連れて行く訳には行かねえだろ?こっちで探さなきゃ…』
『……』

冬獅郎の人間界の知り合いは極少だから、見つかる可能性は低い。
オレの友達や知り合い、もしくは妹や親父を使うしかないだろう。

それを伝えると、冬獅郎はちいさく『サンキュ』とつぶやいた。




つづく

カレンダー
11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
フリーエリア
最新CM
[08/27 ハナ・ザ・ヘルペス]
[08/20 いてや]
[08/19 鼻]
[08/19 いてや]
[08/18 waca]
最新TB
プロフィール
HN:
いてや
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
最古記事
(10/02)
(10/06)
(10/07)
(10/08)
(10/10)
アクセス解析
忍者ブログ [PR]