忍者ブログ
ブログ
[92]  [91]  [90]  [89]  [88]  [87]  [86]  [85]  [84]  [83]  [82
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

11の、じゅうは十番隊のじゅう。
11のいちは一護のいち。

…って別にそんなことはどうでもいいのですが。
ようするに今日11回目の映画を観に行ってしまった訳です。

…ええ…ばかですが。

池袋でみずのさんと観てきました。
時間ギリギリに着いた(汗)

ってゆうかあの映画館なにやらすごいとゆーのは聞いていたですが
ガラスの扉に『いらっしゃいませ尸魂界』とか
トイレは『女性死神協会』だとか…
今更知って思わず苦笑…するひまもないくらいぎりぎりに着いたのでw

その後ご飯を食べに行ったのですが、そこでケータイが無いことに気付き
死にそうなほど慌てました;;

ケータイないと死んじゃう子なんで。

映画館にありました。
しかしながら、拾ってくれた係員様。
めっちゃ待ち受けが日番谷なのとか一護着せ替えにしてるとことか見ちゃったよね。
うふふふふうーぅ。

生まれて初めてケータイを落としたのですがめっちゃ羞恥プレイですね。
気をつけよう。

その後もみずのさんとめっちゃ一ヒツトークではっちゃけて
帰りました。

小学生の一護と園児ヒツもいいよねー…とかで。www





でも高校生と園児w


『冬獅郎これいるだろ?』

とオレはスクリーン3と書かれた壁の下に積んである、子供用の座布団みたいな
クッションみたいな、ようするに冬獅郎が映画を観るのに絶対必要である上げ底
を指差した。

『いらない!』
『…お前みえねーぞ?』

ただでさえ小さいのに平均より更に小さいんだから…
とは言わなかったが

『いいの!おれもうみえるもん』
『しらねーぞ…?』
『それよりはやくそれくいたい』

冬獅郎が指指したのはオレが持っているポップコーン
オレはふつーに塩味が食いたかったんだけど。

『お味はどれにしますか?』

と聞かれ、くいくいとオレの服をひっぱり

『あまいの』

とキラキラした目で言われたら逆らえない。



『よしじゃあさっさと中入って座って食おう…ってほんとにお前観えなくても知らねーぞ?』
『いい』

こうなったらもはやこっちの意見なんて聞き入れない。
繋いだ手をひっぱりオレを先導して劇場の中に入ろうとするが

『……』

暗いから怖いらしい。
ちょっと中を覗き込んでいたりするとこがかわいい。

冬獅郎のちっちゃい手を引っ張って中へ入り、席を探す。
真ん中より少し後ろ。
冬獅郎の首が疲れないように。

椅子を倒して座らせてやると、案の定椅子の高さよりもだいぶ頭が下に来る。
普通の椅子でもこいつが座ると社長椅子に見えてくる。

『冬獅郎…観えるか?あの白いの全部』
『うん』

嘘だろ。
既にポップコーンに全神経を集中させている冬獅郎の生返事。
オレも座って上着を脱ぎ、冬獅郎の方へポップコーンの容器を傾けてやると
早速可愛い手が伸びてきて両手にいっぱい掴み、一生懸命口に運んでいる。

『…っけほっ』
『ほらー…一気に食い過ぎだ…ジュース飲め!』

口の中の水分を全てポップコーンに持って行かれ、冬獅郎は軽くむせた。
しちょっと涙目でジュースを飲む姿また可愛い。


場内が暗くなって、様々な映画の予告が始まる。
といっても子供向けのが多いため、オレがチェックすべきものはなかったが。
冬獅郎はと言えば目を輝かせながら、原色のヒーロー、ヒロインが所狭しと動き回る様を食い入るように観ていた。

しかし、やはり小さい冬獅郎。
普通に椅子に座っていては前の座席が邪魔で画面の下の方が観えていないようだ。
右に左に頭を動かしながら必死になっている。
そのうち暗い中でも分かるほどふてくされた顔になってきた。

『冬獅郎?コレ持ってて』

おれは冬獅郎の耳元で囁く。
画面に夢中になっていた冬獅郎がぱっとオレの方を向いた。

『なに?』
『ほらこれ持って』

オレは持っていたポップコーンの容器を冬獅郎にしっかり持たせ
小さな身体を自分の膝に乗せた。

『いちご…』
『これなら観えるだろ?』
『…あ…』

ふわっと冬獅郎の顔が明るくなったのは見なくてもわかる。
頭をなでてやったら、冬獅郎が真上を向いて。

『いちご…』

少し困った顔をしている。
言うことを聞かなかったことに反省してるらしい。
めちゃくちゃ可愛い。

『あ…始まるみたいだぞ?それもいっぱい食って…』
『いちごもくうの』
『ありがとな お!結構うまいじゃん』
『うん』

映画が始まり始めは食べながら観ていた冬獅郎だったが、途中からは映画に没頭して
ポップコーンの容器を抱えたまま片手にはポップコーンをいくつか握りしめて、瞬きも忘れて見入っていた。
よくありがちな最初はぎゃあぎゃあギャグの畳み掛けで話は進み、最後はヒーローとその仲間が悪のリーダーと戦い勝利する…といった内容だったが、オレも昔はこんな映画をこうやって観ていたんだろうなと少し懐かしくなった。

映画が終わって、冬獅郎をいったん隣の座席に戻す。
半分ほど残ったポップコーンは後で一緒に食おう。
べたべたになった手をお手拭きで拭いてやって。

『面白かったか?お前夢中だったなぁ?』
『うん!』

珍しく満面の笑みで頷く冬獅郎。
…天使だな。

『さ、出るぞ。暗いから気をつけてな』
『あの…いちごぉ…』
『ん?』
『…おひざいたくない?』
『あ?別に痛くないぞ?お前軽いからな』

といって笑い返してやった時。
すぐ横の通路を親子連れが通って、
その父親の手にはチャイルドシートがぶら下げられてて。
それを観た冬獅郎がじっとそれを見たあとに。

『ごめんなさい…』

うつむいて小さな声呟くように。

『つぎからあれつかう…』
『だな でもそれよりお前は焼くおっきくならなきゃな!』

そういってオレはくしゃりと冬獅郎のあたまを少し乱暴に撫でた。

『お…おぅ!おれおっきくなる!』
『よしよし じゃあ今日の晩飯は残すなよ?』

一大決心をした冬獅郎。
これで冬獅郎の好き嫌いが少しでも減ってくれたらいいんだけどな……

なんて思いつつ 映画のグッズ売り場を眺めている冬獅郎の小さな背中を
オレは見つめた。

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[08/27 ハナ・ザ・ヘルペス]
[08/20 いてや]
[08/19 鼻]
[08/19 いてや]
[08/18 waca]
最新TB
プロフィール
HN:
いてや
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
最古記事
(10/02)
(10/06)
(10/07)
(10/08)
(10/10)
アクセス解析
忍者ブログ [PR]