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軽くドン引きするくらい修兵に恋したらしい……ハナちゃんw
ハナちゃんたら、映画一回目では『まーまー一ヒツじゃん!とか王は?妃は?』
とか言ってたり二回目では『みんな家こう頑張って戦ってたりしてフツーに楽しいじゃんv』とか言ってて
三回目なんて『ってゆーか重國すげくね?あいつのうっかりさ加減とか半端ねえ…』とか言ってたくせに
更に四回目では前半少し寝てたくせに…

なんで終わってみたら『修兵vvvvvvv』ってなってんの?www
笑い死にするかとおもったぞ…

という訳でなんだかあたしにも軽く修兵ブームが来たみたいですw


でも園児www



こたつってさ


『うー寒いなー…』
『さみぃ』

幼稚園からの帰りbすを降りた一護と冬獅郎は
ぴゅーぴゅー吹く北風にふたりして首をすくめる

『早く帰ってあったまろう こたつでおやつにしような』
『おう!』

冬獅郎はこたつがお気に入り
冬獅郎の家にはこたつは無いから一護の実家に行ったときはそれはそれは
喜んで入っている
正月明けに一護も自分のアパートにこたつを買った

こたつがあるとだらしない生活になってしまいがちなのが難点だが
なにより冬獅郎が喜んでくれてるのでよしとする

『手つめてー』
『手袋は?幼稚園に忘れてきたんか?』
『わかんね』
『カバンは?』

ごそごそ斜めがけにした黄色いバッグのなかに手をつっこんで
手袋を探していた冬獅郎だったが

『ない…』

がっかりしたような声で一護を見上げてきた

『幼稚園だな…明日探そうな』
『…うん』

ひょいっと冬獅郎を抱き上げて歩き出す一護
その首に冬獅郎は手を回した

『うわっ つめてえ!』
『いちごあったけー』

ちっちゃな手はびっくりするくらい冷たくて
その冷たい手を一護の首にぐいぐい押し付けるものだから
一護は苦しいやら冷たいやらで

『こら!降ろすぞ!もう少し我慢しろ!』
『だって 手つめてーんだもん』

ぎゃあぎゃあいいながら一護の住まいにたどり着いた
冬獅郎を降ろして 鍵を開けて

『ちゃんと靴揃えてな 手洗えよ』

いいながらこたつのスイッチを入れておく

手を洗わせてうがいをさせて上着を脱がせて

『すぐこたつあったかくなるからな?』
『うん いちごおしっこ…』
『今日は冷えるからなートイレも近いかー』

幼稚園を出るときに済ませたのに まさかこいつ隠れて
なんか飲んだのか?

なんて思いながらも冬獅郎をトイレに連れて行って

『こたつ入っていいか?』
『ああ もうすっげーあったかくなってんだろ』


いそいそこたつに入る冬獅郎

『あったけーなーこたつー』
『今おやつ持ってくから待ってろな』

冷蔵庫からプリンをだして
お皿にあけて 冬獅郎の嫌いなカラメルを取り除いてやる

ホットココアでも作るか…なんて考えてたときだった

『いちごー!て!て!』

冬獅郎がなにやら騒ぎだした

『ん?どうした?ぶつけたか?』

いつも冬獅郎はおとなしくはしていないのでこの狭いアパートであちこちぶつけては
大騒ぎするから またどっかぶつけたんだろうと軽く流した

『痛い!て 痛いぃ!』
『今いくから…』

やかんに水を入れて火にかける

『いちご!うえぇ…いち…ごぉ…』

とうとう泣き出してしまった冬獅郎
さすがに様子がおかしいとおもった一護はガスを止め
冬獅郎の元へ駆け寄った

『どうした?どこが痛いんだ?ぶつけたんじゃないのか?』

冬獅郎はぶんぶん頭を振って

『て…てぇ…てがいたいー…』

手が痛いらしいがぶつけてはいないみたいだ

『ちょっと見せてみろ!』

ぐいっと冬獅郎の手首を引き寄せたとたん

『うあぁぁん!いたい!いたいー!』

大泣きしてしまった… 
慌てて一護は手を離す
冬獅郎は幽霊みたいに手を前にぶらんと下げて泣いている

『冬獅郎?どんな風に痛いんだ?』

怪我もしてなさそうだし 落ち着かせようと優しく聞いてみる
冬獅郎は両手を前に下げたまま

『びりっとする…ひっく…』
『びり…?』

しゃくり上げながら説明してくれるがよく分からない
その前の状況から聞いてみることにする

『こたつはいったら痛くなったのか?』
『…うん』

まさか感電とかじゃねえだろうなと思いつつこたつの中をのぞくが
いたって普通でどこも異常は見当たらない
昔のこたつのように触ったらやけどするような作りでもないし
結構頑張って値のはるものを買ったから電気であっためるというよりは
こたつの中にヒーターが入ってる感じだ

『こたつ…入って ていれてたら…びりびりした』
『うん それで?』
『なおった』
『は?』
『もうびりびりしねえ…なおった』
『え?治ったって…』

どうやらほんとにもう痛くないらしくてをぶんぶん振り回している
もう一度一護は冬獅郎の手を取って見てみた
今度は痛がられない

『もういたくねえもん』
『なんだよ…もしかして…』

手袋をしないで外から帰ってきた冬獅郎
冷たい水で手を洗って更に手が冷たくなって
そんな手を一護があっためていたこたつにいきなり突っ込んだもんだから
突然血行がよくなって…

『しびれただけか……びっくりさせんなよ…』

でも子供にしたらこたつに手をつっこんで突然てがしびれだしたら
パニックだろう
なにもしてないのにびりびりしだしたらびっくりするだろうし
そんな手を触られたりしたら余計じんじんしてしまって痛みが増してしまう
すぐに自然に治ると大人は分かるが小さい冬獅郎にしたら大事件だ

しかしもうしびれの取れた冬獅郎はといえば
キッチンへ自分のおやつを取りにとっとと行ってしまっていた

プリンののったお皿を持ってスプーンを口にあてて
部屋の前で困ったように突っ立っている

『こたつ…いたくならねえ?』
『あーどれ…ちょっと来てみろ』

おいでおいでして冬獅郎を呼ぶ
素直に近づいてきた冬獅郎からいったん皿とスプーンを離し
一護はぎゅーっと冬獅郎の手を握ってやる

だいぶあったかくなっている冬獅郎の手
これならもうしびれたりしないだろう

『だーいじょうぶだ!もういたくなんねーよ』
『おー』

そのまま一護の膝にちょこんっと体は小さいくせにでかい態度で乗ってくる
美味しそうにプリンを口に運ぶ冬獅郎を眺めつつ

(おれもココアとか飲みたいんだけど…)

しょうがないから冬獅郎がプリンを食べ終わるまで待つ
明日からは絶対に手袋を忘れないようにと誓いながら…







昔ね…死ぬほどびびったですよ頭の悪いあたしはw
だってこたつに入ったら手がびりびりびりびr…
しびれるなんてことすら知らないちびっこだった頃だから
大泣きしてママをこまらせました…w
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