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もーすぐ冬なのですね…冬コミ……
もういっこ本をだしたかったけど、一ヒツ本を出したかったけど…
一ヒツのせいで(映画)出せませんwww
暇さえあれば(ないのに)映画行こうと…

一日中一ヒツ!んもう一ヒツ!
もぉぉぉぉvvvvv






ようちえんじのくりすます


今日はクリスマス
幼稚園ではクリスマスのパーティをする予定で
先生たちが教室をきれいに飾り付け
たくさんのおやつと料理
そしてクリスマスケーキ

みんなでプレゼントも持ち寄って楽しい楽しい一日の予定
チビも別にみんなと遊ぶのはどーでも良かったけど
一護先生とのパーティはとっても楽しみにしていて
プレゼントも一護先生にあげようとそれはそれは芸術的な一護の絵を描いた

でも、いっつも肝心なとこでやらかしちゃうチビ
やっぱり今回も風邪を引いて幼稚園をお休み

ママはお仕事を休んでくれて看病してくれたけど
一護に会えない
一護とケーキが食べれない
一護にプレゼントをあげれない
一護と遊べない
みんなは一護と遊んで、プレゼント交換したりして楽しく過ごしているのに
自分は熱出して、ケーキどころか桃缶しかもらえない

けほけほと咳をしながらお布団のはしっこをつかんで
布団に潜る

(そうだ!ママがトイレ行ってるときに幼稚園いけば…)

チビの脱出計画

そーっとそーっとお洋服に着替えて
熱でくらくらするけど一護に会いたい

もっかいお布団へ戻ってじっとママがトイレへ行くのを待つ

しばらくして
『寒いわねー』といいながらママがトイレへ…

(やったぁ)

とてとて走り一護にあげる絵をもってお外へ

上着はママがチビの届かない高いところにかけてあるので
寒いけど我慢

そっと玄関をあけて外へ出る

おもったよりもずっと寒い
一瞬お家へ帰ろうかと思ったがそれより一護が勝った

風がぴゅーぴゅーふいていて
絵を飛ばされないようにしっかりぎゅっと握りしめ
歩き出したチビ

いつもは近所までバスが迎えにくるので
実は幼稚園までの道をチビは知らない…ことをチビは知らない

『あれ……?』

しばらく歩いてやっとどうやったら幼稚園に行けるのか分からないことに気付く

『あ……』

でも ここまで来たのだから(100メートルくらい)行かなきゃと思って
頑張って歩き出すチビ

もう一つチビが気がついていないのは
今日 幼稚園ではクリスマスパーティだけで、お昼すぎにはみんなお家へ帰るということ
もうお昼はとっくにすぎていたし
チビも昼ごはんに桃缶を食べた

そんなことには気づかず黙々と歩くチビ
ふらふら よたよた ふらふら よたよた

『さむぃ…』

早くもべそをかき始めるチビ

『ふぇ……』

立ち止まって周りを見渡すとなんだかよく分からない場所

『ここどこ……?』

急に不安になってきて

『いちごぉ…』

一護の名前を呼んでみる

近くで犬が吠える
その声にチビはびくっとして座り込む

熱が上がっているようで顔も真っ赤
息も苦しい

『い…ちごぉ…ふぇぇ…』

ぐすぐす泣き出したチビ



『冬獅郎!!!!!』

突然聞き慣れた声が降ってきた

『!』
『何やってんだお前!』

涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔をあげるとびっくりしたような怒ったような一護が
走ってきた

『いちご!』

立ち上がろうとしたけどふらふらしてつんのめってしまった

『あ!おい!冬獅郎!』

すぐにチビを抱き上げて

『何やってんだこんなとこで!お前今日風邪で休みだって言ってただろ?それにこんな薄着でなんだって外ふらふらしてんだよ!』
『ようちえん…いこうと…おもって…』

しゃくりあげながら話すチビ

『幼稚園って……今日はもうみんな帰ったぞ?クリスマスパーティも終わったし
オレも今から帰ってお前んちにお見舞い行こうって…』

チビの手にあるものに気がついた一護

『冬獅郎?それ…なに持ってんだ?』
『え…』
『え?』
『いちごに…あげるえ』
『オレに?』
『くりすますだから…』

だんだん小さくなるチビの声

『あ…ちょ…おい冬獅郎!』

一護の腕も中で苦しそうに息をする子供
けほけほしてるし
熱もだいぶ高い

『と…とにかく帰ろう!』

自分のマフラーをチビにぐるぐる巻きにしてやって
急ぎ足でチビの家へ

『あらやだ!一護先生!冬獅郎!ドコ行ってたの!』

ママが玄関先でおろおろしていた

『なんか…幼稚園に来ようとしてたみたいで…』
『え?この子道知らないのにどうやって…』
『えぇ!…だからあんな変なとこ歩いてたのか…』

チビが歩いてたのは微妙に幼稚園とは違う方向
バスで幼稚園に行くときは外なんて見ないからさっぱり道なんて知ってるはずもない


『とにかく 冬獅郎すっげえ熱あるから寝かせないと!』

急いでチビを中に入れ、布団へ押し込む
いやがるチビをなだめながらなんとか薬を飲ませ
冷えピタを貼ってやる

『ふぅ…全くお前なんでこんなことしたんだ?こんなんじゃ風邪も治んないぞ?』
『……だって…』

一護に会いたかったから
一護にプレゼント渡したかったから
一護がみんなとあそんでるのがくやしかったから
一護と
一護に
一護が……

『ふぇぇっぇ……』
『冬獅郎!どうした?なんだよ 泣くなよ!』
『うぇ……』
『…どうしたんだ?』
『いち…ごにあれあげたかった』
『ん?あれ?』

チビの目線の先にはぎゅっと握りしめすぎたせいでくしゃくしゃになってしまった
チビが描いた一護の絵

そっと広げる一護

『お前が描いたのか?』
『うん』
『はは!じょーずだな!』

ぶっちゃけ何が描いてあるのかよくわかんない絵
でも一護には何が描いてあるのかちゃんと分かる

『オレこんなに太ってねぇぞ?』

もぞもぞチビが布団の中で動く
小さいおててが出てきて一護の服をつかむ

『くりすますパーティしたい…』
『ん?あぁ…お前できなかったもんな…じゃあ 風邪が治ったらやろっか!
だから早く治さなきゃだめだぞ?』
『あしたやる』
『おいおい…さすがに無理だろ?』
『大丈夫だもん』
『明日お前が治ってたらな?すこしでも熱あったらだめだぞ?』
『なおる!』

せいいっぱい叫ぶチビ
そんあチビの小さい手をぎゅうっと握って
頑張ってなおそうな?と笑いかけてやる

すっかり疲れてしまったのか
チビの目がとろんとしてきて
すぐに寝息が聞こえてきた

しばらく手を握っていたが 冷えてしまってはいけないと
手を布団へしまってやる

そのまま立ち上がってそっとチビが起きないように離れる
チビが一生懸命描いてくれた絵を持って



『また明日様子見にきます』
『すみません…あの子ご迷惑を…』
『いいえ それじゃあいつ起きないうちに帰ります』

チビの家を出る一護

『あ…あいつにプレゼントやるのわすれちまった』

ポケットに入れっぱなしのプレゼント
チビはお絵描きするといっつもいっつも一護を描くから
チビのクレヨンのオレンジ色と肌色はもうとってもちっちゃくなっていて
描きにくそうだったから
文房具屋さんで個別に買ってきれいに包装してもらった

『今度二人でパーティしたときにあげるか…』

ちっちゃくなってしまったクレヨンで一生懸命描いてくれた絵
家のどこに飾ろうか……
いつも見れる場所に貼ろう
カレンダーの横
玄関の内側
それともいっそ天井に貼ろうか

そんなことを考えて楽しそうに帰る一護

しっかりチビの風邪をもらって2日後に発病してしまうのはまだ本人は気づかない
2日後に気合いと根性で風邪を治したチビが一護が幼稚園に来ないのを知って
帰る!とわめきだすのもまだ知らない

結局クリスマスパーティが出来るのは1週間後……


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