忍者ブログ
ブログ
[98]  [99]  [100]  [101]  [102]  [103]  [104]  [105]  [106]  [107]  [108
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




ばっか考えてる一護はいやだな。




つづき


ベッドで寝転がったまま、天井を見上げながら、階下の冬獅郎の気配に全神経を巡らす一護。
まだ、ぐずっているだろうか。
そろそろ降りてやるかな…と思ったとき、小さな足音が聞こえた。
階段をゆっくりあがってきているようだ。
だんだん音は近づき、ぐずぐずという鼻をすする音も大きくなってきた。
部屋の前までくると、足音はぴたりとやんだ。
いっこうに部屋に入ってくる様子もない。

『ぐすっ……ひっく…』

しゃくり上げる声だけが聞こえる。

(そろそろいいか…)

一護はそっとベッドから起き上がると、足音をたてずにドアへ向かう。
ゆっくり部屋のドアを開けると、そこには踞った小さな子供。
ドアが開いたと同時にビクリと顔を上げ、一度は引っ込んだらしい涙が、大きな目にみるみるたまってきている。
何か言おうとしているらしいが、口からは嗚咽しか出てこない。

『ふぇ…い……ちごぉ…』
『…おいで』
『……うぇ…』

一護は手を差し出し、小さな冬獅郎の手を引っ張ると、部屋に引き入れた。
そして自分はベッドに座り、冬獅郎を自分の前にたたせる。
両手をしっかり握りしめ、下を向いている冬獅郎の顔を覗き込んだ。
視線を合わせようとしたが、すぐにそらされてしまう。
そっぽを向いた冬獅郎。
一護はぎゅっと手に力を入れて、目の前の子供の名前を呼ぶ。

『冬獅郎?』
『………いちご…』
『ん?』
『…ごめんなさい…』
『うん』
『いちごわるくない…のに…ばかっていってごめんなさい…』
『うん』
『……おこってる?』
『…怒ってた…けど…冬獅郎、ちゃんと謝ったし、反省したろ?もう怒ってないよ』
『ほんと?』
『ああ…ほんとだ』

下から見上げてくる冬獅郎の顔が少し明るくなった。
下がりっぱなしだった眉もいつものきれいなラインになっている。
だが、遊園地に行けないことが悲しいのだろう。
もじもじと居心地悪そうにしながら、一護の顔をちらちら見たり、床を見たりと視線が定まらない。
一護は手を離し、小さな冬獅郎の体を自分の隣に座らせてやった。
そのまま頭を撫で、ゆっくりと口を開く。

『冬獅郎、明日は早起きできるか?』
『…え…?』
『明日、ちゃんと起きれたら、遊園地いこっか』
『!ほんと?おれおきる!おきるから!』

もう遊園地には行けないと思い込んでいた冬獅郎に、一護からの言葉は一瞬理解ができなかったようだ。
ぽかんと口を開け、一護の顔を凝視していたが、やっと理解してらしい冬獅郎は、ベッドから飛び降りて手を握りしめ、真剣な顔で明日の早起きを約束した。
そんなかわいらしい姿に、くすくすと笑いながら、一護は未だパジャマ姿の冬獅郎をいい加減着替えさせることにした。

『ちゃんと遊子にもあやまるんだぞ?』
『うん!あやまる!』
『せっかくお弁当つくってくれたんだから……』
『うん…』

きちんと服を着替えさせ、歯を磨いて顔を洗った冬獅郎は、ちゃんと遊子に謝りお広ご飯にお弁当を食べた。
食べ終わった冬獅郎は、起きて2時間ちょっとしかたっていないのに、満腹が原因なのか、眠そうに目をこすっている。
ここで昼寝をさせたら、夜になってまた昨夜のように寝てくれないかも…とおもった一護は、冬獅郎を無理矢理外に連れ出すことにした。

眠そうだった冬獅郎も、一護と遊びに外へ行けるとなると、眠気もとんだらしく、『はやくはやく』と一護をせかし、玄関を出て走り回っていた。

あまり疲れさすのも問題なので、少し考えた結果散歩がてら図書館へ行って絵本を借りることにした。

『こら、道路に飛び出したら危ないだろ!』
『へーきだもん!』
『ったく…』

さっきまで、しょぼくれてわんわん泣いていたとは信じられないくらいに、いつもの小生意気でわがままな冬獅郎に戻っていた。

明日もなかなか起きなかったらどうしよう…と多少不安に思いながら、大きな道路に飛び出していった子供を慌てて追いかける一護だった。




PR



スパークでは日番谷さんのこんな本が出ます。

いったい誰?という感じですが、幼児日番谷さん萌え。萌え。

ちっちゃい日番谷さんと黒崎さんの日常はすてきです。

ちっちゃい日番谷さん。かわいいですよね?




『冬獅郎!起きろ!』

一護の大きな声が早朝の黒崎家に響く。

『ほら!起きろったら!一回起こして起きなかったら遊園地行かねえっていったろ!』
『んー…』
『もう知らねえからな!今日はいかない!』

どたどたと足音をたて、一護は一回のリビングへとおりる。

『あれ?おにーちゃん冬獅郎くんは?』
『あいつ、こんだけ起こしても起きねーから今日はいかない』
『えー…お弁当作ったのに…』
『わりいな…でもあいつさ、たまにはびしっとやってやらないとだめだ!』
『起きたら大騒ぎだなー、いちにいー』
『しかたねーな…でも甘やかしてばっかじゃだめだからな』

昨日した約束。
一護と遊園地に行けると喜んでいた冬獅郎だったが、興奮してしまい、夜は遅くまで起きていた。
いつまでも寝ようとしない冬獅郎に、一護は『明日一回で起きなかったら、遊園地は取りやめ』という約束をした。

『いーもん!おれおきるもん!』
『ほんとだな?泣いたってだめだからな!』
『おれなかないもん!』
『よし』

一応しっかりと遊園地に行く用意はして寝たのだが、一護は薄々こうなることは予想していた。
冬獅郎はちょっとやそっとじゃ起きないお寝坊さんだ。
普段のお出かけなら、うんうんうなっている冬獅郎を抱き起こし、着替えさせて連れて行くのだが、いつまでもこんなんでは、先が思いやられる。
一度痛い目をみないとわkらないかもしれない…と一護は思い、3連休を利用して、1日がつぶれても、次の日を保険にして冬獅郎の寝坊を少しでも直す訓練…とういか、少し厳しく言ってやろうとおもったのだった。

約束通り一護は、冬獅郎を一回起こしてみて、すぐにあきらめてリビングで妹の用意してくれた朝ご飯を食べ、ゆっくりお茶をすする。
まだ冬獅郎は起きない。

一度部屋にもどり、宿題のノートを取りにいったが、相変わらずおなかをだしたまんま大の字で寝る子供は起きる気配もなかった。
軽くため息をついてリビングで宿題をやろうと階段を下りる。

小1時間ほどで宿題も終わり、時計を見れば午前10時。
そのとき、リビングの外からか細い声で『いちごぉ…』という声とともに、よたよたと歩く足音が聞こえてきた。
一護はそちらを見ないようにして、冷蔵庫に飲み物を取りに向かう。

『いちご…』

リビングへ入ってきた冬獅郎。
頭は寝癖まみれ。
パジャマはよれよれ。
まぶたは半分しか開いていない。

『いちご…ゆーえんちは?』
『今日は行かないぞ』
『!』

半分しか開いていなかったまぶたを一瞬で全開にした冬獅郎は、今の一護の言葉で一気に目が覚めたようだ。

『なんで!いちご!ゆーえんち!』
『…お前今何時だと思ってるんだ?もう10時すぎちゃってるんだぞ?午前のおやつの時間だぞ?』
『あ……』
『お前…おれちゃんとおこしたんだからな?一回起こして起きなかったら今日は遊園地行かないって約束しただろ?』
『……』
『だから今日は行かない』
『……え…』
『せっかく遊子がお弁当まで作ってくれたんだぞ?ちゃんと遊子にも謝るんだ!』
『……なんで?ゆーえんち…』
『だから、だーめ!』
『やだ!やだ!ゆーえんちいくの!いくったらいく!!!』
『もう無理。こんな時間だし、約束だろ』
『いくの!』

冬獅郎はとうとう床に足を投げ出し、暴れ始めた。
両足をじたばたさせ、両手をぶんぶん振り回している。

『うっさいぞ冬獅郎!ほら、起きたんなら顔洗って、歯磨いてこい!』
『やだ!ゆーえんちいく!』
『行かないぞ。いくら暴れたってだめなもんはだめだ』
『いちごのばか!』
『お前が悪いんだから仕方ないだろ?』
『うあぁぁん!』

泣き出した。
こうなるともうしばらくは放っておくしかない。
一護は冷蔵庫から出したジュースを飲みつつ、いすに座って知らんぷりを決め込んだ。
冬獅郎は、大きな声で泣きながら『いちごのばか!』を連発している。
それでもしばらく知らないふり、聞こえないふりをしていたが、だんだん冬獅郎の声がかれてきて、涙も鼻水もすごいことになってきたので、さすがにそばに行ってやろうかと思ったが、ぐっとこらえてノートを部屋へ戻しにいった。

部屋へ言った一護は、しばらくここにいることにする。
下ではまだ泣き続けている冬獅郎の声が聞こえていた。
おやじも夏梨も今は出かけているし、遊子には手を出さないように言ってあるからしばらくは一人で反省すればいい。

ベッドに寝転がり、これからどうしようかと考えていると、どうやら冬獅郎は泣くのをやめたようだ。
さすがにここまで放っておかれて、自分尾わがままは通用しないとわかったのだろう


さて、あいつどうするかな?なんて思いながらも、耳をそばだてて冬獅郎の動きを気にしている当たり、俺もまだまだ甘いのかな…なんてことを思う一護だった。



つづく。






懲りずにこんな日番谷さんをまた描いて、本にしようとしている。

今日、そんな本の原稿を描きつつ、さっき今日のアニブリ観たら、日番谷さんがいつもよりかっこ良く見えた。

あーあ…。




やっとこさパソコンもお引っ越し完了ーv
半月放置してたからな……

あたらしいMacちゃんよろしくね。

でも、キーボードはまだなれないな。
うす過ぎですわw

ペンタブも新しくしたんですが、描きやすすぎてうれしすぐるwww
でかいから場所とるけど、そんなん気にしないw
あとは使いなれるだけ!

で、eMacからiMacにしたので、棚とか大きくレイアウトかえなきゃなんなかったんだけど、日番谷くんとか一護のかおにゃのこたちのフィギュアがパソコンの前にきてしまい、落ち着かないわw

さて、次はダウンロード大会だ!


本日ははるばる浦和まで。
学園祭で遊んできましたよ。
あの、浦和の高校でw

友人は写真を100枚以上撮り、かなりのキモオタっぷりを発揮してましたがw

とりあえず、グラウンドも見れたし、学校内もほとんど回れたし、学食も見れたしよかったんでないかな。
しかし、若いと可愛いは正義だな。
男子高校生を見ながら頭は一護に変換される自分の天才的な脳みそと、全てアベミハになる友人のすてきな天才妄想とで半日はあっという間。

その後は池袋に繰り出して、本店でいつものグッズ見学。
三橋んちのカレーはまだ出てなかったが、早く食べたいw
その勢いでカレーを食べに行き、『世界一辛いカレー』にチャレンジ。
途中で心折れそうになりましたが、なんとか完食。
インド人に褒められましたw
アレは殺人兵器です。
げっぷが激辛ですwwwww
池袋駅で見かけたDDRのポスター。
血まみれじゃないイラストのポスター。
こっちのジャケットでDVD欲しかったよwww
しかしエロいwww
日番谷エロい。
一護もエロいw

その後は早売り買いにいって、池袋ど真ん中で読み歩き。

↓ココからは来週月曜発売のジャンプのブリーチのネタばれになってしまいますので、ご注意ください。























































































やっと出たな!ってゆうか、斬魄刀の人気投票に間に合わせて来たかな感じの修兵www

かっこ良くて、ちょっとだけきゅんvってなったけど、一護のがかこいいもーん!!!

腕のアレってあんな使い方できんのねwww
修兵もかっこいいかもと思った本日でした。
『刈れ!』って!!!!www
<< 前のページ 次のページ >>
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[08/27 ハナ・ザ・ヘルペス]
[08/20 いてや]
[08/19 鼻]
[08/19 いてや]
[08/18 waca]
最新TB
プロフィール
HN:
いてや
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
最古記事
(10/02)
(10/06)
(10/07)
(10/08)
(10/10)
アクセス解析
忍者ブログ [PR]