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もりたんに会えます。嬉しくてちぬ。
無駄におしゃれとかしてみようかしらwww

それから、明日はしみとハナとなぜかアベタカヤのバースデーぱーてぃwww
次いでに日番谷さんのもとお願いしましたが、多分ものすごい勢いでスルーだろうwww
仕方ないので、来週の「ジャンフェス」でみずのさんとお祝いしよう。
ドラゴンボール丼とかで。
あの子あーゆー簡単な食いもんすきそうじゃn


ぬいぐるみ4

土曜日。
お寝坊さんの冬獅郎を苦労して起こすオレ。
寒い時期になるとコレまた厄介だ。
なにしろぽあぽあであったかい子供がいーにおいのする布団にくるまっているのだ。
オレの睡魔がむくむくとわいてでてきやがる。
一緒にベッドに潜り込んで、冬獅郎のほっぺに触りながら、頭に顔を埋めて寝たい。
変態とでもなんとでも言え。

いやいやそうじゃない。
今日はこいつの誕生日だ。
階下では妹達が、飾り付けの準備をしてオレと冬獅郎が家から出て行くのをやきもきしながら待っている。

『ほらー!おきろ!今日は出かけるぞ!お前の好きなお出かけだぞ!』
『んー…』

しかたない。
思い切って布団をひっぺがし、寒さにあっという間に丸くなった冬獅郎を抱き上げる。

『うぁ…ふぁぁ…う…?』
『おはよう。冬獅郎』
『あ…いちごおあよー…』
『おはよう』

寝ぼけていて舌足らずだが、ちゃんと挨拶をしてくるあたりはとてもいい子だ。

『さ…はやく支度してお出かけするぞ!』
『おでかけ?お買い物?』
『そうだ。お前に見せたいもんがあるんだ』
『おれに…?なんだ?』
『行ってからのお楽しみ』
『お…おー…』

着替えさせながら話すオレに、だんだんと冬獅郎の目が輝いてきた。

『今日はな、お昼ご飯がちょー豪華だから、朝ご飯は駅前のスープな』
『?…うん』

とにかく磯がされて、冬獅郎はだんだん思考がついてこなくなったようだ。
ダウンジャケットと手袋。
帽子とマフラーはこれから買いにいくから、店に行くまでは寒いだろうが、我慢してもらおう。

玄関を出ると、昨日よりだいぶ寒い。
雪でも降りそうな曇天。
冬獅郎は首をすくめて『さむい』とつぶやく。

『いちごぉ…まふらーは?』
『ん…?あぁ…あれか、あのマフラーな、こないだオレが夜勉強してたらな、窓の外の屋根に猫がいてな、その猫が『とっても寒いからその子のマフラーを貸してください』って言ってきたんだ』
『ねこ!おれみてないぞ!』
『お前は寝てたんだよ』
『そうなのか…』

残念そうにしょんぼりする冬獅郎。
だが、まさか捨てたなんて言えないので、オレは嘘を続ける。

『そのねこが、あんまり寒そうだったから、お前には悪いと思ったけど貸してやったんだ。そしたらな、その猫が『その子には近いうちにとってもいい事があるだろう』っていって、屋根から飛んでいったんだ』
『ねこにかしたんだな。でもあのまふらーはオレのおふるだから、ねこはいやじゃないのか?』
『あったけーって言って喜んでたぜ?』
『そっか…』

少し照れたように、嬉しそうに微笑む冬獅郎。

『だから、きっと冬獅郎にはいいことがあるぜ?』
『うん!』

今度はオレを見上げてにっこり笑う。
天使だな。

駅前のスープ専門店で、軽く朝飯をすませ、ショッピングモールへと向かう。
暖かいスープを飲んだからか、寒さが少し和らぐ。
電車に乗ると車内はとても暖かい。
こんなに寒くても土曜となればみんな出かけたくなるようで、それぞれが楽しそうに会話しながら目的地へと向かっている。
冬獅郎はしっかりとおれの手を握って、背伸びして外を見ようとしていた。
そっと抱き上げてみせてやる。
だが、流れる風景を楽しむ暇もなく、すぐに目的地へとついてしまっった。

お目当てのショッピングモール。
こないだオレが一人で来たたときよりも数倍混んでいる。

『なぁいちご、おれにみせたいもんてなんだ?』
『ん…こっちだ』
『おう』

冬獅郎の手を引いて、マフラーと帽子を預かってもらっている店へと向かい歩く。
今日は小さな子供もいっぱいで、冬獅郎は落ち着かない様子だ。
この子はなかなか人に慣れない。
特に同じ様な年代の子供はなかなか友達になれないようで、オレの後ろに隠れてしまった。

『ここだぞ』
『ぁ』

たくさんの人とすれ違い、少し疲れてしまったようだ。
反応が少し遅い。
後ろにいる冬獅郎を、オレの体の前に押し出し店内を見せる。

『ようふくやだ!』
『おう、あのな、今日はお前誕生日だろ?』
『あ!』
『なんだよ忘れてたんか?』
『わすれてなんかないもん』
『まぁいいや。そんで、オレからのプレゼントなんだ』
『なにが?』

その時オレの顔を覚えていてくれたらしい店員の女性がきれいにラッピングされた紙袋を持って来てくれた。

『うわあ…』
『冬獅郎、ほらお前んだぞ?』
『ほんと?ほんとに?』

オレは店員から紙袋を受け取り、冬獅郎へと渡した。
それをしげしげとみた冬獅郎はきらきらした目でオレを見上げた。

『ちょっと冬獅郎待ってろな』

オレは冬獅郎を店の入り口に待たせ、こっそりとこないだ払いきれなかった差額を支払った。
この一週間頑張ったかいあって、全額支払ってもまだ冬獅郎にジュースくらいは買ってやれそうだった。

『お待たせ』
『なぁいちご!これあけていいか?』
『うーん…ココじゃちょっとな…じゃああっちいこうぜ』
『ん…』

オレが指差したのは広い吹き抜けの真ん中に作られた休憩スペース。
飲食ワゴンもいくつかあり、暖かいココアを買って席を探した。
ちょうど家族連れが席を立ったので、俺たちはそこの席へ運良く座る事が出来た。
紙袋を大事そうにかかえながらも、オレの持っている湯気の暖かいココアにも興味津々の冬獅郎。
オレは苦笑しながら、ココアは熱いからと、先にプレゼントを開けるように促した。

がさごそとリボンと格闘していた冬獅郎だったが、予想通り途中からはびりびりという音に変わり、紙袋がただの紙に成り果てた。
ナカは更にグラシン紙的な者でマフラーと帽子が丁寧にたたまれ、包まれていた。
更にびりびりに紙を破り、中身を見た冬獅郎の顔が驚きと嬉しさで輝いた。

『いちご!これまふらー!こっちは…ぼうしだ!』
『ああ…いいだろ?それ』
『すげえ!ふわふわだ!』
『つけるか?』
『うん!』

プレゼント用で、タグは既に外されていたから、オレはきれいな薄緑のふわふわのマフラーをまず巻いてやり、その感触を楽しんでいる冬獅郎の頭に帽子を乗せてやった。

思ったとおり、すごく似合っていた。
しかもとても暖かそうだ。
にこにこしながらマフラーを触ったり、帽子に手を乗せたりしている冬獅郎。

『いちご!おれにあうか?』
『ああ!すっげえ似合ってるぜ!』

さすがオレ!

『かがみみたい…』
『鏡か…あ、ほらあのガラスにうつってんぞお前』
『おー!ほんとだ…へへ…』

ガラスに映った自分に少し照れている様子の冬獅郎。
頑張ってセットで買ってよかった…。

ココアがそろそろさめた頃だ。
汚しては大変とマフラーは外してやって、紙袋…だったものに一旦しまう。

おいしそうにココアを飲みながら、冬獅郎は本当にご機嫌だった。
しかし、更にコレからまた妹たちからのプレゼントやパーティが待っている。
今日は一日冬獅郎お笑顔を堪能出来そうだった。


もうそろそろおわろうかな。

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