忍者ブログ
ブログ
[207]  [206]  [205]  [204]  [203]  [202]  [201]  [200]  [199]  [198]  [197
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




『準備出来たか?』
『おう』

オレの言葉に珍しく元気に返事をする冬獅郎。
今日は鎌倉まで遊びに行く。

冬獅郎がジャンプのスタンプラリーにいきたいと言い出した。
ジャンプはオレも読んでいるから、毎週冬獅郎と一緒に買いに行って、二人で交互に読んでいる。
小学生で家族のいない冬獅郎には漫画なんて買うお金は無いから、オレが買ってやっているのだが、冬獅郎に取って唯一の毎週の娯楽であるこの雑誌。
いつもとても楽しみにしているらしく、普段は控えめな冬獅郎が、オレの手にある漫画を見るとひったくる様にして奪い取り、夢中で読んでいる。

そこで、夏休みに行われる企画である、ジャンプのスタンプラリー。
それは、鎌倉駅周辺と江の電の駅のうちいくつかにあるスタンプを集めて、商品をもらえるというもの。

結構遠出になるし、毎日続いているこの暑さだから、どうせ鎌倉へ行くなら、湘南の海でひと泳ぎしたいところだったが、冬獅郎は泳げない。
それに、スタンプラリーってもんは、割と時間を食うもんだし、泳ぐのは無理だと諦めた。

朝、電車で鎌倉へ向かう。
冬獅郎はこんなに長距離の電車での移動は初めてだったので、とても嬉しそうだった。

『なーいちご!どんくらいで着く?』
『んーと……こっからだと1時間半くらいかな』
『そんなに電車に乗るのか?』

冬獅郎の目がキラキラしている。
オレも小さい時は電車での移動が楽しくて、靴のまま座席にあがったりしてよく怒られた。

楽しそうに外を見る冬獅郎。
その冬獅郎を見るオレ。
そろそろケツが痛くなって来た頃、電車は目的地の鎌倉に着いた。

『よーし、まずスタンプを押す台紙探そう』
『うん』
『あ…あれか!』
『あった!」

スタンプラリーとでっかく書かれた台紙をラックから取った。
12個スタンプを集めればいいらしい。
周りには、同じくスランプラリーに来た親子連れらカップル、学生などが多数いて、割と混雑していた。

『最初は少し歩くけどココ行こう』
『どこ?』
『ここの神社』
『うん』

二人で地図を見ながら歩き、15分程で目的地。
早速スタンプを押して、記念に写真も取りながら歩いた。

次に、金を洗うとそれが倍になって帰ってくるというありがたい言い伝えのある場所。
そこはだいぶ歩いて二人とも汗だくになりながらもなんとかゲット。
あとは江の電に乗って、途中下車しながら押せばいいようだ。

『いちご…のどかわいた…』
『だな…』
『あれ…のんでもいーか?』
『ん?』

冬獅郎が指差したのは、涼しげな装飾の店に大きく宣伝されている冷たい抹茶ドリンク。

『お前には苦いんじゃないか?』
『え…?あれ苦いのか?』
『たぶん…』
『シロップ入れれば美味しいよ!よく冷えてるからどう?』

店の中から愛想のいい店員が出て来て、抹茶ドリンクを進めてくる。
なんだか断りづらくなって、仕方なくそれを一つ買う。
冬獅郎に渡すと、すぐにストローに口をつけたが、やはり苦かったらしく、顔をしかめて舌を出している。

『ほら…苦いだろ?』
『…ん…にがい…』
『コレいれよう』

そう言ってオレは店先においてあったシロップをかなり多めに入れてやった。

『あまい!』
『良かったな。オレにも少しくれよ?』
『いちごもー』

冬獅郎がドリンクを差し出してくれる。
オレには甘すぎるが、乾いた喉が潤って心地よい。

『さ、次行こう』
『ん』

鎌倉駅に戻り、次は江の電に乗ってスタンプを集める。
想像していた程車内は混雑もしていなくて、座りながら景色を楽しめた。
途中海も見えたし、江ノ島も見えて、冬獅郎は大きな目をまんまるにして外をずっと見ていた。
もしかしたらこいつ…

『いちご!あれうみ?海か?』
『ああそうだよ…でっかいだろー』
『すげーなー…』
『痕で海岸までいくみたいだから、もっと近くで見れるぞ』
『ほんとか?』

冬獅路の目が更に輝く。
やはり…こいつ海を見るのは初めてだ。
オレは今日、ここに来た事を心から良かったと思った。
こんなに楽しそうな冬獅郎。
初めての海も見せてやれて…。
なんだかテンションがあがって来た。

滞り無くスタンプを集め、ちゃっかりシークレットスタンプもゲット。

痕は海岸まで言って最後のスタンプを押して、景品をもらって昼飯だ。
昼の時間はとっくに過ぎていたので、オレはだいぶ腹が減っていたが、冬獅郎は楽しさで空腹どころではないようだ。
他の子供の様にはしゃいだりはしていないが、明らかに楽しそうだった。
スタンプの押された台紙をじーっと見ている顔はとても可愛くて、いつもより一層幼く見える。

二人で手をつないで歩いて海岸まで着いた。

『すげー…海だ…』
『きもちいいなー!』
『うん…風が変なにおい…』
『海風だからな』
『いちご…はやくいこう…?』

海風を浴びて、やはり水着が必要だったかな…と考えて、ぼーっとしてると冬獅郎が、オレの服をくいくいと引っ張ってくる。
見上げてくる目がとんでもなく可愛い。

『よし、最後のスタンプ押したらメシ食おうな』
『うん!なに食う?』
『せっかくだからジャンプの食おうぜ』
『おう』

熱く焼けた砂を踏みしめながら、スタンプの最終地点へ向かう。
本当に今日は鎌倉まで来て良かった。
こんなにかわいい冬獅郎が見れたし、実はオレも相当楽しい。
段々近づいてくる波の音に、オレは再び気分が高揚してくるのを感じた。




というわけで、言って来た鎌倉ジャンプアイランド!!!
熱かった!暑かった!!!!
楽しかった!!!
スタンプコンプリしてうはうはないい大人www
せっかく人生初鎌倉なのに、鎌倉らしき名物は食べず、全部パイレーツキッチンwww
あ、でも鶴岡八幡宮の近くで買った梅干し達は、本日かいた大量の汗のため無くなった塩分補給にお役立ちでした。

無駄に楽しいので、ぜひみなさん行ってみてください。
なにしろ氷輪丸かき氷が食えるし、みんながみんなかき氷もってて笑えます。
サンジくんのカレーとか、ドラゴンボールたこ焼きとか…美味しかったけど、焼きそばはまずくて死ぬかと……w

先行販売のガシャポンやったり、カードダスやったり、こんなはしゃいだのは久々でした。
そして、まさか浜辺でバスケ(フリースロー)が出来るとはwww
認定証も貰えたし。
抽選は当たったし…でも貰ったのジャンプロゴTシャツ……w

ぐったりして帰り電車で爆睡して、池袋でなるとを観ました
なるとかっけー。
すげーかっけー。
もんのすごいつかれてたのに、全く眠くならず。
面白かったです。
さすがナルト。

ぶっちゃけ、ブリチの劇場予告観たいが為にナルト観に行ったのに、予告粗そっちのけでナルト観ちゃった。

とりあえず、冬のブリチ劇場版は偉いおもろいことになりそうなのはわかったのでいいやwww

しかし、たのしかったので、誰か鎌倉行きませんか?www





PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
フリーエリア
最新CM
[08/27 ハナ・ザ・ヘルペス]
[08/20 いてや]
[08/19 鼻]
[08/19 いてや]
[08/18 waca]
最新TB
プロフィール
HN:
いてや
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
最古記事
(10/02)
(10/06)
(10/07)
(10/08)
(10/10)
アクセス解析
忍者ブログ [PR]