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幼稚園から帰ってきた冬獅郎が元気が無い。
…というより、拗ねている。
今日、幼稚園で来月に行われる園児達の発表会の練習のときだった。
冬獅郎の組は劇をやることになっていて、さらわれたお姫様を助ける王子様の物語なのだが、お姫様役をやる予定の女の子が、急に親の転勤で引っ越しをしてしまうことになり、劇に参加することが不可能になってしまった。
それで、代わりの子を探さなくてはならなかったのだが、あいにくお姫様役の女の子はとても体が小さくて、他の子ではせっかく用意したドレスが着られない、
新しく作ればいい話なのだが、引っ越しをしてしまう子が、堂してもそのドレスを使ってほしいとお願いをしてきた。
お母さんと二人でデザインを考え、一生懸命作ったものだからだ。
それに、来月の劇はその子も必ず見に来ると言っていたので、仕方が無い。
そこで、白羽の矢が立ったのが冬獅郎。
その女の子よりも少し小さい。
幼稚園で、この用意されたドレスをきられるのは、冬獅郎だけだった。
渾身の力で嫌がった冬獅郎だが、周りの説得(主にオレの)と、泣きながら『あたしのドレスを来てほしい!』と言う女の子に負け、とうとう承諾してくれたのだ。
試着させてみると、案外…というかものすごく似合っていて、オレはにやけた顔を他の人に見られないようにするので精一杯だった。
冬獅郎は仕方なく今日から台本どおりの台詞を覚えなくてはならなくなってしまったし、当日まであまり時間がないので、毎日オレと練習をすることになった。
頭のいい子なので、台詞は巣食い覚えるのだが、いかんせん言葉遣いや、仕草が恥ずかしくて嫌なのか大きな声を出さなくては行けない場面でも、棒読みで蚊の泣くような声しか出さない。
やれやれ…もう来週には通しで練習しなくてはならないのに…。
冬獅郎をその気になせるにはどうしたらいいのだろう…。
オレのため息は出尽くすことはなかった。
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雨の日は好き。
一護のお迎えに行っていいから。
お家から最初の角まで。
そこで一護の帰りを待つ。
自分の傘と一護の傘。
自分はさっきママがレインコートを着せてくれたから傘はいらない。
たたんだ二本の傘を両手に持って、一護を待っている。
はやく帰ってこないかな
さむくなってきた。
もうすぐ、
もうすぐ見えてくるはず。
一護は雨の日はわざと学校に傘を置いてくる。
ちいさな黄色いレインコートが家のそばの角にたっているから。
学校が終わると一目散に家路につく。
想像より雨がふっている。
全力で走る。
遠くに見える角からちらちらと黄色が見え隠れ。
近づくと、ぱっと角から飛び出してきた。
全く車でも通ったらどうするんだ。
『おかえり!いちご!』
『ただいま!冬獅郎!』
ふええぇぇ…やっとこさGW用の入稿!うわぁん…
なんだか、いつものことながらばたばた…
ちょっと予定の関係で、早めにあげなきゃならなかったせいもある(泣)
表紙はふつーに院生時代の日番谷描こうとおもったのに、気がついたらあんなんなってた…のもいつものことだw
脱稿して気が抜けて、ふと寄った前から目を付けていた店に行って、見るだけのつもりがお買い上げwww
だってパーカー欲しかったんだもん…。
入稿した後に服を見に行ってはいけないなぁ…。
『いちごー!おきてー!』
小さな手で寝ている一護の方を揺さぶる。
しかし一護に起きる気配は全くない。
『ねぇーいちごー!おきろー!』
先程からずっと耳元で叫んでいるのだが、何度叫んでも起きてくれそうもない。
だが、冬獅郎は諦めないで必死に起こそうとしていた。
昨日、『明日はドーナツ屋に連れて行ってやる』と一護が言ったからだ。
冬獅郎の大好きなドーナツは電車に乗って隣の駅まで行かないと買えないので、滅多に冬獅郎の口に入ることはなかった。
一人では行けないし、両親も忙しくてなかなか連れて行ってはくれなかった。
だからとても楽しみにしていた冬獅郎は、今日の朝、信じられないことに誰にも起こされずに、自力で起きて一護の家に来た。
服も頑張って一人で着替えて、靴もちゃんと履いた。
『ねぇーってばー!いちごー!!!』
一護は昨日出されたとんでもない量の宿題を一晩で片付けた。
休みを一日冬獅折るとおもいっきり遊ぶためだ。
だが、宿題を出す側は週末ということで、あり得ない分量の宿題を出してきた。
その宿題を終わらせることが出来たのはもう空が白み始めて、小鳥のさえずりが聞こえてくる時間だった。
ノートや教科書はそのままに、すぐにベッドに滑り込みあっという間に眠りに落ちた。
ここ一週間の疲れも溜まっていたのかもしれない。
ぐっすり眠った一護はちょっとやそっとではおきる気配もなかった。
『……』
叫ぶのにも、揺するのにも疲れた子供は、ぷーっと頬を膨らませて一護の寝顔を睨みつけた。
すやすやと気持ち良さそうに眠る一護。
『おれ…がんばってひとりで着替えたのに…』
一護の頬をぺちぺちと叩いてみるが、やはり反応はない。
一護がドーナツを買ってくれるから、朝ご飯も食べてこなかった。
たっくさんのドーナツをたべたかったから。
一護の上にかぶさっている布団を少し持ち上げ、冬獅郎はもそもそと一護のお腹によじ上ってみた。
『うーん』と少し苦しそうにうめく一護だったが、目はさまさない。
冬獅郎はそのままうつぶせになって、一護の胸にあごをのせて両手両足を大の字に広げる。
しばらくそうしていると、一護の呼吸に合わせて胸が上下する動きが面白くなってしまった。
自分の体が少しだが一護の呼吸によって持ち上げられる感覚が楽しいのだ。
右の頬を下にして、一護の胸に押し付けてみると、一護の心臓の音が聞こえてきた。
しばらくそうしているうちに、頑張って早起きした子供はだんだんと眠くなってきた。
規則正しい心音が耳に心地よかったせいかもしれない。
『ふぁぁ…』
小さくあくびをすると一護の上にのっかったまま、冬獅郎から小さな寝息が聞こえ始めた。
ようやく一護が起きたとき、目の前…というか自分の上に冬獅郎が乗っていて、可愛らしく寝息を立てている。
そういえば、ドーナツを買ってやる約束をしたんだった…と思い出すが、あんまりにも可愛らしいその寝姿に、起こすのもはばかられ、そのまま小さな背中を撫でる。
時計を見れば、もうすぐ10時になるところだった。
このまましばらく寝かせておいて、昼飯に合わせて連れて行くことにした。
そう決めた一護はきちんと11時に目覚ましをかけなおし、もう一度目を閉じた。
なんだか、いつものことながらばたばた…
ちょっと予定の関係で、早めにあげなきゃならなかったせいもある(泣)
表紙はふつーに院生時代の日番谷描こうとおもったのに、気がついたらあんなんなってた…のもいつものことだw
脱稿して気が抜けて、ふと寄った前から目を付けていた店に行って、見るだけのつもりがお買い上げwww
だってパーカー欲しかったんだもん…。
入稿した後に服を見に行ってはいけないなぁ…。
『いちごー!おきてー!』
小さな手で寝ている一護の方を揺さぶる。
しかし一護に起きる気配は全くない。
『ねぇーいちごー!おきろー!』
先程からずっと耳元で叫んでいるのだが、何度叫んでも起きてくれそうもない。
だが、冬獅郎は諦めないで必死に起こそうとしていた。
昨日、『明日はドーナツ屋に連れて行ってやる』と一護が言ったからだ。
冬獅郎の大好きなドーナツは電車に乗って隣の駅まで行かないと買えないので、滅多に冬獅郎の口に入ることはなかった。
一人では行けないし、両親も忙しくてなかなか連れて行ってはくれなかった。
だからとても楽しみにしていた冬獅郎は、今日の朝、信じられないことに誰にも起こされずに、自力で起きて一護の家に来た。
服も頑張って一人で着替えて、靴もちゃんと履いた。
『ねぇーってばー!いちごー!!!』
一護は昨日出されたとんでもない量の宿題を一晩で片付けた。
休みを一日冬獅折るとおもいっきり遊ぶためだ。
だが、宿題を出す側は週末ということで、あり得ない分量の宿題を出してきた。
その宿題を終わらせることが出来たのはもう空が白み始めて、小鳥のさえずりが聞こえてくる時間だった。
ノートや教科書はそのままに、すぐにベッドに滑り込みあっという間に眠りに落ちた。
ここ一週間の疲れも溜まっていたのかもしれない。
ぐっすり眠った一護はちょっとやそっとではおきる気配もなかった。
『……』
叫ぶのにも、揺するのにも疲れた子供は、ぷーっと頬を膨らませて一護の寝顔を睨みつけた。
すやすやと気持ち良さそうに眠る一護。
『おれ…がんばってひとりで着替えたのに…』
一護の頬をぺちぺちと叩いてみるが、やはり反応はない。
一護がドーナツを買ってくれるから、朝ご飯も食べてこなかった。
たっくさんのドーナツをたべたかったから。
一護の上にかぶさっている布団を少し持ち上げ、冬獅郎はもそもそと一護のお腹によじ上ってみた。
『うーん』と少し苦しそうにうめく一護だったが、目はさまさない。
冬獅郎はそのままうつぶせになって、一護の胸にあごをのせて両手両足を大の字に広げる。
しばらくそうしていると、一護の呼吸に合わせて胸が上下する動きが面白くなってしまった。
自分の体が少しだが一護の呼吸によって持ち上げられる感覚が楽しいのだ。
右の頬を下にして、一護の胸に押し付けてみると、一護の心臓の音が聞こえてきた。
しばらくそうしているうちに、頑張って早起きした子供はだんだんと眠くなってきた。
規則正しい心音が耳に心地よかったせいかもしれない。
『ふぁぁ…』
小さくあくびをすると一護の上にのっかったまま、冬獅郎から小さな寝息が聞こえ始めた。
ようやく一護が起きたとき、目の前…というか自分の上に冬獅郎が乗っていて、可愛らしく寝息を立てている。
そういえば、ドーナツを買ってやる約束をしたんだった…と思い出すが、あんまりにも可愛らしいその寝姿に、起こすのもはばかられ、そのまま小さな背中を撫でる。
時計を見れば、もうすぐ10時になるところだった。
このまましばらく寝かせておいて、昼飯に合わせて連れて行くことにした。
そう決めた一護はきちんと11時に目覚ましをかけなおし、もう一度目を閉じた。